
あなたにとって「思い出(思い入れ)の小金井」はどこですか?――と、読者アンケートを実施。その結果、95名より158地点の回答をいただいた。
この町に住む人は町のどこを見つめ、思い出の場所と定めているのか。同じ場所でも見つめているものはそれぞれ違い、この町に住む人の数だけ「それぞれの『小金井』」がある。本特集がこの町を改めて見直すきっかけになれば嬉しい。
アンケートの回答はネットのマップにプロットしたので、誌面に載せきれなかったすべての地点とコメントが読める。
(マップ公開は2026年3月31日まで)
突然だが、小金井に「セーヌ川」がある、と言ったら驚かれるだろうか。市内に端を発し、流域は貫井北町〜本町〜緑町〜梶野町と市の北半分を占め、流路は南の本流・野川を超える長さを誇り、京王線では駅名としても知られる一級河川…。
「いやいや、それ、仙川でしょ」と笑い飛ばしてくれるなら、まだいい。ここまで言っても「いったい何の話?」、つまりその存在すら全く知らない市民もいるのが「セーヌ川」こと「仙川」だ。ツール・ド・フランスの中継で、「セーヌ川!」という実況の音声が「仙川!」に聞こえるという、ある編集部員の “空耳” から始まったこの企画、どこまで仙川をセーヌ川に寄せられるか、がんばってみます。
小金井のイチオシ「国境」11選をコラムとイラストで紹介
国境の謎にも迫る、全12ページ増大号!
小金井市と接する他市との境界を「184」では「国境」と呼ぶことにした。その方が面白いし、じっさいに境界を表す標識は「カントリーサイン」と呼ばれているからだ。小金井の国境の全周は約21キロメートルある。そこを半年かけて歩いてみた。ふだん私たちは国境を無意識に「横切る」ことは多いけれど、「国境に沿ってたどる」ということはまったくしない。
国境を歩いてみるとたくさんの発見があった。国境には国境だけの景色が広がるのだ。
本号では、国境歩きの旅で見つけたイチオシの国境11選を、各メンバーのイラストとコラムで紹介する。じつは、地図により国境線は微妙に異なる位置に引かれている。そこで「市境ってほんとはどこなの?」という、素朴なギモンを市役所の担当課にぶつけたレポートも掲載。その衝撃の顛末はいかに?!